どこで買ったの? と聞かれそうな、大人のビーズリングがつくれる本。人気ビーズ作家「sapphirus(サフィラス)」さんの書籍『糸と針で作る 大人のビーズリング』。 こちらを読まれている方は、普段からものづくりをされているのでしょうか。 それとも、これからはじめてみようと思われている方なのでしょうか。 お店でも、「コロナ禍で時間ができたので、アクセサリーづくりをはじめました」「手芸はしたことがないけど、ビーズを見ていると創作意欲が沸きました」など、嬉しいことに、これからものづくりをされるお客さまとよくお会いします。それと同時に、「おすすめのレシピ本やキットはありますか?」とよく聞かれます。 わたしもビーズアクセサリーをつくろうとした時、何からはじめれば良いかわからず、ビーズを通すだけに留まってしまいました。そして、今まさに、ワンステップ上のものづくりができないものかなと、考えていました。 この本は、アクセサリーづくりをはじめたばかりの方にも、簡単なパターンに飽きてしまった方にも、おすすめの1冊です。 ポップからシックへ。大人のためのビーズリング。初心者にも分かりやすいビーズアクセサリーの解説動画として、YouTubeチャンネルで人気を集めている、サフィラスさんのビーズリングのレシピ本です。 ビーズリングというと、ポップでかわいらしいイメージがあったのですが、こちらの本で紹介されている作品は、シルバーやゴールドを基調とした大人で上品なリングばかり。幅広い年代の方にデイリー使いしていただけるものになっています。デザインも種類豊富なので、たくさんつくって、その日のファッションにあわせてたのしむことも。 小物を制するものは、おしゃれを制するとも言われるだけに、手元が華やかになるだけで全体もグッと垢抜けそうです。 この本で使うのは、テグスではなく、糸と針。 糸を使うことで、仕上がりがしなやかになり、形も安定しやすくなります。また、針を使うことで特小などの小さなビーズを扱いやすくなるため、繊細なデザインが表現できます。糸と針でつくるからこその、上品なビーズリングなのですね。わかりやすく綴られた、25のデザイン。レシピが難解だと、途中で諦めてしまうなんてことも、少なくないはず。 そんな心配がある方もご安心ください。オールカラーのレシピで、図が大きくて見やすく、文字は少なめとなっているので、つまずくことなくスイスイつくり進めることができます。 失敗しないための要点がしっかり明記されているのも、嬉しいポイントです。 玉留めなどの基本の方法などは、サフィラスさんのYouTubeチャンネル『sapphirusビーズステッチ』に動画が多数掲載されていますので、ぜひご活用ください。 さっそく、この本を見ながら、気になるデザインのものをいくつかつくってみましたので、ご紹介します。 ジグザグフラワーのリング 最初につくってみたのは、表紙を見て一番惹かれた、こちらのリングです。 お花のデザインは、やはり王道かわいいですよね。特小ビーズで描かれているジグザグはとっても華奢で繊細。ビーズアクセサリー初心者のわたしとしては、あれもこれもと技法を盛り込みたくなるのですが、サフィラスさんの作品はどれも微妙なバランスで、なんというか、ちょうどいい感じに凝って見えるのです。シルバーとグレーのビーズの色合いがどストライクだったので、段数を伸ばしてブレスレットに仕立ててみました。 黒いワンピースに合わせたいよね。チョーカーでもいいかも! と、つくりながらスタッフでワーキャー盛り上がりました。 多角形のリング(四角形・五角形)なんとこちらのリングは、10分もあれば完成します。 簡単にできてしまうので、ついつい何個もつくりたくなってしまいます。 たくさんつくったら、重ねづけで更におしゃれに。ビーズにパールが組み合わさると、贅沢感が一気に増します。普段シルバー系を身につけられている方は、ビーズをシルバーに変えてみるのも良いかもしれません。レシピでは、「正面から見て形が整っているか確認する」など、工程の中できれいに仕上げるポイントも、しっかり抑えられています。 ティラビーズのリング(タイル模様)最後は、3種類のビーズがバランスよく積み重なったリングになります。 ティラビーズがアクセントとなっており、太さもあるので、存在感のあるリングに仕上がります。シンプルな服装に、ワンポイントとして取り入れてみるのもすてきです。ティラビーズは、数は少ないものの、魅力的な色展開と独特な形で、ついつい使いたくなります。色を変えるだけで、作品の雰囲気もガラッと変わるので、自分好みの色を見つけて組み合わせてみるのも、楽しみ方のひとつです。お気に入りの色でつくったら、MIYUKI FACTORYのお店みたいなカラーに。ほかにも、ハーフティラとクォーターティラを組み合わせたレシピも紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。 ビーズリングは、ネックレスやイヤリングのように金具や工具を使う必要がなく、ちいさなアイテムなので、短い制作時間で手軽につくることができます。リングと同じレシピで長さを変えれば、ネックレスやブレスレットにも応用できるので、アイテムや色を変えて、何通りものたのしみ方をぜひ見つけてみてください。ビーズリングで手元を彩って、休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。 記事で紹介した商品糸と針で作る 大人のビーズリング人気ビーズ作家「sapphirus(サフィラス)」さんの書籍。色や形、華やかなデザインがたのしめる、大人のビーズリングのレシピを多数掲載。デザインの幅を広げるためのヒントも掲載されています。商品詳細を見るこの記事を書いた人しみず関西から上京してきました。休日は下町ぶらぶら&刺繍ちくちく。ビーズ使いはまだまだ初心者。手軽でキュンとくるアクセサリー作りに励んでいます。